はたらく看護師さんoperated by GXO
看護師

看護師の退職金 勤続年数別の相場|3年・5年・10年・20年

2026年4月15日2026年4月20日 更新10分で読める
看護師の退職金 勤続年数別の相場|3年・5年・10年・20年

PR・広告あり:当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。掲載情報は公開日時点のものです。記事の正確性には細心の注意を払っていますが、最新情報は各サービスの公式サイトにてご確認ください。

看護師の退職金は、勤続3年で約30〜50万円、5年で約80〜150万円、10年で約200〜400万円、20年で約500〜1,200万円が相場です。ただしこれは「退職金制度がある病院」の数字であり、退職金制度がない病院も全体の約15%存在します。退職金の金額は病院の設置主体(公立・私立・法人)、退職金制度の種類、基本給の水準、自己都合か会社都合かによって大きく変わります。この記事では勤続年数別・病院タイプ別の退職金データを公開し、あなたが受け取れる退職金の目安と、退職前に確認すべきポイントを解説します。

この記事でわかること

  • 勤続年数別の看護師退職金の相場データ(3年・5年・10年・20年・30年)
  • 公立・私立・クリニック別の退職金格差の実態
  • 退職金の計算方法と、退職前に確認すべきこと

看護師の退職金 勤続年数別の相場一覧

勤続年数別の退職金目安を、病院タイプごとに一覧化します。数値は各種調査データと転職エージェントのヒアリング結果に基づく推定値です。

公立病院(国立病院機構・県立・市立・JCHO等)

  • 勤続3年(自己都合):約50〜70万円
  • 勤続5年(自己都合):約120〜180万円
  • 勤続10年(自己都合):約350〜500万円
  • 勤続20年(自己都合):約800〜1,200万円
  • 勤続30年(定年退職):約1,500〜2,200万円

公立病院の退職金は「退職手当法」または各自治体の条例に基づいて計算されるため、金額が最も高く透明性もあります。基本的な計算式は「退職日の俸給月額 × 勤続年数に応じた支給率 × 調整率」です。国立病院機構の場合、勤続20年の自己都合退職で支給率は約25〜30(月分)です。

私立病院(大手医療法人・社会福祉法人)

  • 勤続3年(自己都合):約30〜60万円
  • 勤続5年(自己都合):約80〜150万円
  • 勤続10年(自己都合):約200〜400万円
  • 勤続20年(自己都合):約500〜900万円
  • 勤続30年(定年退職):約800〜1,500万円

私立病院の退職金は病院ごとに独自の規程で決まるため、金額のばらつきが大きいです。大手医療法人グループ(徳洲会、IMSグループ、上尾中央医科グループ等)は比較的充実していますが、独立系の単独病院では公立の半額以下ということも珍しくありません。

多くの私立病院は「退職金共済制度」に加入しています。中小企業退職金共済(中退共)の場合、月額掛金5,000〜30,000円を病院が拠出し、退職時にまとめて支給される仕組みです。掛金が低い場合は退職金も少なくなります。

クリニック(有床・無床診療所)

  • 勤続3年(自己都合):約10〜30万円
  • 勤続5年(自己都合):約30〜80万円
  • 勤続10年(自己都合):約80〜200万円
  • 勤続20年(自己都合):約200〜500万円

クリニックの退職金は病院と比べて低い傾向にあります。特に個人経営のクリニックでは退職金制度そのものがないケースも約30%にのぼります。入職前に「退職金制度の有無」と「退職金規程の閲覧」を必ず確認してください。

訪問看護ステーション

  • 勤続3年:約15〜40万円
  • 勤続5年:約40〜100万円
  • 勤続10年:約100〜250万円

訪問看護ステーションは母体法人の規模によって差が大きいです。大手法人が運営するステーションは病院に準じた退職金制度を持つ場合がありますが、小規模ステーション(看護師5名以下)では退職金制度がないケースも多いです。

PR

転職を考えている看護師さんへ

「今の職場、このままでいいのかな...」そう感じたら、まずは情報収集から始めてみませんか?レバウェル看護なら、LINEで気軽に相談できます。

求人13万件以上LINE相談OK完全無料
レバウェル看護に無料相談する

※ 当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています

退職金の計算方法|3つの主要方式

退職金の計算方法は病院によって異なります。主な3方式を理解しておきましょう。

方式1:基本給連動型

最も一般的な方式で、公立病院や大規模病院で採用されています。

計算式:退職時の基本給 × 勤続年数別の支給率 × 退職事由係数

例:基本給28万円 × 支給率15.0(勤続10年・自己都合)× 退職事由係数0.8 = 336万円

この方式では基本給が高いほど退職金も高くなります。そのため「基本給を低く抑えて手当で補填する」タイプの病院は、退職金が低くなりがちです。月収が同じでも、基本給の割合が高い病院のほうが退職金では有利です。

方式2:ポイント制

毎年一定のポイントが付与され、退職時のポイント合計 × ポイント単価で退職金を算出する方式です。

計算式:累積ポイント × ポイント単価(例:1ポイント=10,000円)× 退職事由係数

ポイント制は年功序列的な要素と成果評価の要素をバランスよく反映でき、近年導入する病院が増えています。毎年付与されるポイントが職位や評価に連動するため、昇進が早い人ほど退職金も多くなります。

方式3:退職金共済制度(中退共・社会福祉施設職員退職手当共済等)

中小規模の病院やクリニックで多い方式です。病院が外部の共済団体に毎月掛金を拠出し、退職時に共済団体から直接退職金が支払われます。

中退共の場合、掛金月額5,000〜30,000円で、勤続10年・掛金10,000円の場合の退職金は約130万円です。掛金20,000円なら約260万円。掛金の額によって退職金が決まるため、入職時に「退職金共済の掛金月額」を確認しておくことが重要です。

社会福祉施設職員退職手当共済は、社会福祉法人が加入する制度で、勤続10年で約180万円、20年で約500万円が目安です。

自己都合退職と会社都合退職で退職金はどれくらい違う?

退職金は退職理由によって金額が変わります。一般的に、会社都合(病院の閉院、リストラ等)のほうが自己都合よりも高額です。

退職事由による支給率の違い

  • 定年退職:支給率100%(満額支給)
  • 会社都合退職(整理解雇等):支給率100%(満額支給)
  • 勧奨退職(早期退職制度):支給率100〜120%(割増支給の場合あり)
  • 自己都合退職:支給率60〜80%(勤続年数が長いほど100%に近づく)

自己都合退職の場合、勤続3年では満額の60%程度しか支給されないことが多いです。勤続10年を超えると80%、20年を超えると90〜100%に近づきます。つまり「どうせ辞めるなら少しでも長く勤めたほうが退職金は増える」のですが、不満を抱えたまま退職金のためだけに残るのは精神的に辛い選択です。退職金の差額と、転職で得られる年収アップを天秤にかけて判断しましょう。

退職金で損しないために確認すべき5つのポイント

退職前に以下の5点を必ず確認してください。知らないまま退職すると、本来もらえるはずの退職金を取りこぼすリスクがあります。

1. 退職金規程の閲覧

労働基準法第89条では、退職金制度がある場合は就業規則への記載が義務付けられています。人事部や総務部に「退職金規程を見せてください」と言えば閲覧できます。計算方法、支給率テーブル、支給要件を確認し、自分の退職金を概算してください。

2. 退職金の支給対象かどうか

多くの病院では「勤続3年以上」が退職金の支給条件です。勤続2年11ヶ月で退職すると退職金ゼロ、3年0ヶ月で退職すると50万円、というケースもあります。退職のタイミングは退職金の支給条件を確認してから決めましょう。

3. 基本給の確認(基本給連動型の場合)

基本給連動型の退職金制度では、退職時の基本給が計算の基礎になります。「来年4月に昇給してから退職する」のと「今年度中に退職する」のでは、基本給の差がそのまま退職金の差になります。昇給額×支給率の分だけ退職金が増えるため、タイミングの検討が重要です。

4. 退職金にかかる税金

退職金には「退職所得控除」という大きな税制優遇があります。勤続年数に応じた控除額が設定されており、控除後の金額の1/2が課税対象です。

  • 勤続20年以下:40万円 × 勤続年数(最低80万円)
  • 勤続20年超:800万円 + 70万円 ×(勤続年数 − 20年)

例えば勤続10年で退職金350万円の場合:退職所得控除は40万円×10年=400万円。控除額が退職金を上回るため、税金はゼロです。勤続10年以下で退職金400万円以内であれば、ほとんどの場合非課税になります。

5. 退職金の支給時期

退職金の支給時期は病院によって異なります。退職日当日に支給される場合もあれば、退職後1〜3ヶ月後という場合もあります。次の職場が決まるまでの生活費を退職金で賄おうと考えている場合、支給時期を事前に確認してキャッシュフロー計画を立てましょう。

退職金がない・少ない場合の資産形成戦略

退職金制度がない病院に勤務している場合や、転職が多く退職金が少ない場合は、自分で退職金に相当する資産を形成する必要があります。

iDeCo(個人型確定拠出年金)で自分退職金を作る

iDeCoは月額12,000〜23,000円を積み立て、60歳以降に受け取る制度です。掛金は全額所得控除、運用益は非課税、受取時も退職所得控除が適用されるという三重の税制優遇があります。月20,000円を20年間積み立てた場合、元本だけで480万円。年利3%で運用できれば約660万円になります。退職金制度がない病院の看護師は、iDeCoへの加入を強くおすすめします。

つみたてNISAで流動性のある資産を持つ

iDeCoは60歳まで引き出せないため、それより前に使いたい資金はつみたてNISA(新NISA)で積み立てましょう。年間120万円までの投資枠があり、運用益は非課税。いつでも換金できるため、転職時の生活資金としても使えます。

まとめ|退職金を知って、賢いキャリア判断を

看護師の退職金は勤続年数・病院タイプ・退職理由によって大きく異なります。公立病院の勤続20年で約800〜1,200万円、私立病院で約500〜900万円、クリニックで約200〜500万円が目安です。退職金制度がない病院も約15%存在するため、入職時・転職時には必ず確認しましょう。

退職金は長期的なキャリア判断に大きく影響します。「退職金が高い病院にあと5年いるべきか」「退職金は低いが年収が高い病院に転職すべきか」。この判断は退職金の金額だけでなく、年収差、職場環境、キャリアの成長性を総合的に考慮して行うべきです。

退職金を含めた総合的な年収アップを目指す方は、転職エージェントに相談して「退職金込みの生涯年収」で比較することをおすすめします。目先の月収だけでなく、退職金・福利厚生・昇給カーブを含めたトータルパッケージで職場を評価しましょう。

退職のタイミングで悩んでいる方は「看護師 ボーナスもらってから辞める|損しない退職タイミング」をご覧ください。年収アップの具体的な方法は「看護師の年収を100万円上げる5つの方法」も参考にしてください。

この記事は参考になりましたか?

記事を最後まで読むと解放

🔒 特別サポート枠(未開放)

記事を最後まで読むと、転職サポートの特別枠が解放されます。

あなたに合った職場、
きっと見つかります

13万件以上の求人から、あなたの希望にぴったりの職場をプロのアドバイザーが一緒に探します。 まずは気軽にLINEで相談してみませんか?

求人数 業界トップクラス利用者満足度 96.3%LINEで気軽に相談OK完全無料・退会自由
レバウェル看護に無料相談する

※ 当サイトはレバウェル看護のアフィリエイトプログラムに参加しています

職場のリアルがわかる転職

※ 当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています

nurse_work

看護師専門メディア

「はたらく看護師さん」編集部は、看護師経験者と医療ライターで構成されています。現場のリアルな声をもとに、看護師さんのキャリア・転職・働き方に関する信頼性の高い情報をお届けします。

編集方針・執筆体制・監修体制を見る

関連記事

看護師転職のリアル体験談12選|成功も失敗も全部見せます
看護師
更新

看護師転職のリアル体験談12選|成功も失敗も全部見せます

※ 本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます 「転職したいけど、本当にうまくいくのかな?」——その不安、当然です。転職は人生の大きな決断であり、成功する保証はありません。だからこそ、実際に転職した看護師のリアルな体験談が参考になります。この記事では、看護師転職の体験談を成功6件・失敗6件の計12件紹介します。病棟→クリニック、急性期→訪問看護、看護師→一般企業。年収・働き方の変化と「今だから言えるアドバイス」を、できるだけリアルに伝えます。 この記事でわか

130
読む
【2026年版】看護師転職の完全ガイド|失敗しないための全知識
看護師
更新

【2026年版】看護師転職の完全ガイド|失敗しないための全知識

※ 本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます 2026年、看護師の転職市場は「売り手市場」が続いています。病院看護実態調査によると「予定通りの採用ができなかった」病院は58.3%で過去最高を更新。つまり、看護師側に選択権がある有利な市場です。ただし、転職の成功・失敗は「どれだけ準備をしたか」で決まります。この記事は、2026年に転職を考えている看護師のための完全ガイドです。転職市場の最新動向から、自己分析、転職サイトの選び方、履歴書・職務経歴書の書き方、面

90
読む
美容看護師を辞めたい|辞める前に知っておくべきことと次のキャリア
看護師
更新

美容看護師を辞めたい|辞める前に知っておくべきことと次のキャリア

※ 本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます 「美容クリニックに転職して後悔している」「ノルマがきつい」「看護スキルが落ちている気がする」——美容看護師を辞めたいと感じている方は少なくありません。日勤のみ・高年収という条件に惹かれて美容クリニックに転職したものの、実際に働いてみると想像以上にギャップがあったというのはよくある話です。ただし、衝動的に辞めてから「やっぱり美容のほうがよかった」と後悔するケースもあります。この記事では、美容看護師を辞めたい理由T

80
読む
看護師が退職後にやるべき年金・保険・税金の手続き完全ガイド
看護師
更新

看護師が退職後にやるべき年金・保険・税金の手続き完全ガイド

※ 本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます 看護師が退職した後、年金・健康保険・税金の手続きは退職日から14日以内に行う必要があるものがあります。「次の職場が決まっているから大丈夫」と思っていても、入職日まで1日でも空白期間があれば手続きが必要です。退職後に「何をすればいいかわからない」とパニックにならないよう、この記事では看護師が退職後にやるべき手続きを時系列のチェックリスト形式で整理します。国民年金への切替、健康保険の3つの選択肢、住民税の支払い方法

100
読む
看護師の退職交渉術|引き止められた時の対処法と法的知識
看護師
更新

看護師の退職交渉術|引き止められた時の対処法と法的知識

※ 本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます 結論から言うと、「人手不足だから辞められない」は法的に通りません。日本の法律(民法第627条)では、期間の定めのない雇用契約は、退職の意思表示から2週間が経過すれば終了すると定められています。就業規則に「退職は3ヶ月前に申し出ること」と書いてあっても、民法の規定が優先されるというのが判例上の通説です。つまり、看護師が「辞めます」と伝えてから2週間後には、法的には退職が成立します。この記事では、看護師の退職交渉で

110
読む
看護師 転職したばかりなのに辞めたい|3ヶ月以内に辞めてもいい?
看護師
更新

看護師 転職したばかりなのに辞めたい|3ヶ月以内に辞めてもいい?

※ 本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます 転職して数日〜3ヶ月。「もう辞めたい」と感じているあなたへ。それは決して異常な感覚ではありません。看護師の転職後リアリティショック(入職前のイメージと現実のギャップによるストレス反応)は、約6割の看護師が経験するとされています。「思っていたのと違う」「前の職場のほうがマシだった」と感じるのは、転職後の適応過程で起こる自然な心理反応です。ただし、「辞めたい」気持ちの裏にある原因を正しく分析しないまま再転職すると、

130
読む