看護師の副業は、正しい方法で行えば月3万〜10万円の副収入を得ることが十分に可能です。2018年の厚生労働省「モデル就業規則」改定により副業・兼業が原則容認となり、看護師の副業へのハードルは年々下がっています。実際、看護師の約15%が何らかの副業を行っているというデータもあります。
この記事では、看護師の資格・スキルを活かせる副業12選を月収目安付きで紹介するとともに、「職場にバレない方法」「確定申告の手順」「就業規則の確認ポイント」まで実践的に解説します。
看護師が副業を始める前に確認すべきこと
副業を始める前に、必ず以下の3点を確認してください。知らずに副業を始めて懲戒処分を受けるケースは実際にあります。
就業規則の副業規定を確認する
勤務先の就業規則で副業がどのように規定されているか、まず確認しましょう。一般的なパターンは以下の3つです。
- 「副業禁止」:明確に禁止している場合。ただし、法的には民間病院の「副業禁止」に強制力はない(判例あり)。とはいえ、就業規則違反で処分されるリスクはある
- 「届出制」:副業は可能だが、事前に届け出が必要。近年増えているパターン
- 「許可制」:上司の許可を得れば副業可能。最も多いパターン
公立病院・国立病院の看護師は「公務員」扱いのため、副業は原則禁止です(地方公務員法第38条)。ただし、講演・執筆・農業・不動産投資など一部は認められる場合があります。人事部門に事前確認することをお勧めします。
本業に支障が出ない範囲で行う
看護師の仕事は人の命に関わります。副業で疲労が溜まり、本業でミスをしてしまっては本末転倒です。夜勤明けに副業を入れる、休日をすべて副業に充てるなどの無理は禁物。「月4〜8回、無理のない範囲で」が基本方針です。
副業の所得が20万円を超えたら確定申告が必要
副業で年間20万円を超える所得(収入から経費を引いた金額)がある場合、確定申告が必要です。申告しないと「脱税」になりますので、この点は必ず覚えておいてください。詳しい手順は後述します。
看護師におすすめの副業12選【月収目安付き】
看護師の資格や経験を活かせる副業を中心に、実際の月収目安と特徴を紹介します。
1. 単発バイト(イベントナース・ツアーナース)
- 月収目安:3万〜8万円(月2〜4回)
- 時給:1,500〜2,500円
- 内容:スポーツイベント・音楽フェス・修学旅行の救護担当。拘束時間は6〜12時間
- メリット:単発なのでスケジュール調整がしやすい。外の空気が吸えてリフレッシュにもなる
- 始め方:「MCナースネット」「スーパーナース」などの看護師派遣サイトに登録
2. 訪問看護の非常勤(パート)
- 月収目安:4万〜10万円(週1〜2日)
- 時給:1,800〜2,500円
- 内容:利用者の自宅を訪問し、健康管理やケアを実施。1回の訪問は30〜60分
- メリット:病棟とは違う看護の面白さを体験できる。将来の独立やキャリアチェンジにつながる
- 注意点:訪問看護は臨床経験3年以上が求められることが多い
3. 健診バイト
- 月収目安:3万〜6万円(月2〜3回)
- 日給:10,000〜15,000円
- 内容:企業の出張健診や健診センターでの採血・血圧測定・心電図など
- メリット:日勤のみ。残業がほぼない。単発で入れる案件が多い
- 向いている人:採血が得意な看護師。繁忙期(春〜秋)は案件が豊富
4. 看護師派遣(単発・短期)
- 月収目安:5万〜12万円(月3〜5回)
- 時給:1,800〜3,000円(夜勤は35,000〜40,000円/回)
- 内容:人手不足の病院や施設に1日〜数日単位で勤務。夜勤の単発は特に高時給
- メリット:高時給で効率よく稼げる。いろいろな職場を経験できる
- 始め方:「レバウェル看護 派遣」「ナースパワー」に登録
5. 介護施設の夜勤バイト
- 月収目安:6万〜12万円(月2〜4回)
- 1回あたり:25,000〜35,000円
- 内容:有料老人ホームやグループホームの夜間看護。急変時の対応が主
- メリット:病棟の夜勤に比べて業務量が少なく、仮眠が取れることも多い
- 注意点:1人配置の施設ではオンコール対応のプレッシャーがある
6. コールセンター(医療相談)
- 月収目安:3万〜8万円(週1〜2日、1日4〜8時間)
- 時給:1,500〜2,200円
- 内容:保険会社・製薬会社の医療相談窓口、自治体の健康相談ダイヤルなど
- メリット:在宅勤務可能な案件もある。身体的な負担が少ない
- 向いている人:電話対応に抵抗がない方。子育て中で外出が難しいナース
7. 医療ライター
- 月収目安:2万〜10万円(月4〜10本)
- 単価:1記事3,000〜15,000円(文字単価2〜5円)
- 内容:医療・健康系メディアの記事執筆。看護師の臨床経験に基づいた記事は高単価
- メリット:完全在宅。自分のペースで作業できる。スキルが上がれば単価も上がる
- 始め方:「クラウドワークス」「ランサーズ」で「看護師 ライター」で検索。医療記事の監修案件もある
8. 治験コーディネーター(CRC)の非常勤
- 月収目安:5万〜10万円(週1日)
- 時給:2,000〜3,000円
- 内容:治験に参加する被験者のスケジュール管理、同意説明の補助、データ収集
- メリット:臨床経験を活かしながら製薬業界を学べる。将来CRCへの転身も視野に
- 注意点:GCP(治験実施基準)の知識が求められる。未経験の場合は研修が必要
9. オンライン健康相談
- 月収目安:1万〜5万円
- 単価:1相談500〜2,000円(15〜30分)
- 内容:LINEやZoomで一般の方からの健康相談に応じる。子どもの体調不良、介護の相談など
- メリット:完全在宅。スキマ時間で対応可能。スマホだけでできる
- 始め方:「ココナラ」「タイムチケット」で健康相談サービスを出品
10. メディカルコール(夜間救急相談)
- 月収目安:3万〜8万円(月4〜8回、1回3〜4時間)
- 時給:1,800〜2,500円
- 内容:自治体の「#7119」や小児医療相談「#8000」の電話対応
- メリット:在宅勤務可能。トリアージ能力を活かせる
- 注意点:夜間・休日の対応が中心。判断力が求められる
11. セミナー講師・研修講師
- 月収目安:2万〜10万円(月1〜4回)
- 報酬:1回10,000〜50,000円
- 内容:看護学生向けの国試対策講座、新人研修の講師、BLS/ACLSインストラクターなど
- メリット:単価が高い。自分の専門性を活かせる。キャリアの幅が広がる
- 向いている人:認定看護師や専門看護師、教育に興味がある中堅〜ベテラン看護師
12. 看護師系インフルエンサー(SNS・ブログ)
- 月収目安:0円〜30万円以上(軌道に乗るまで半年〜1年)
- 内容:Instagram・TikTok・YouTubeで看護師の日常や転職情報を発信。ブログのアフィリエイト収入
- メリット:ストック型の収入。軌道に乗れば不労所得に近づく
- 注意点:患者情報の取り扱いには細心の注意。病院名・個人が特定される投稿は厳禁
